今日で、アメリカの同時多発テロから4年が経ちました。テロは色んな人たちの人生を大きく変え、私の人生もこの日を境に大きく変わりました。あの日何事もなく時が過ぎていたら、こうしてNYに来ることもなかったと思うと、自分がNYに居ることに運命の不思議さを感じてしまいます。
グラウンドゼロには、たくさんの想いがあります。悲しいような愛おしいような、それは怒りではなく、今はもう居ない誰かを思うとても深い想い。空も雨も雲もこの大地さえも、いつかは流れて消えていくのに、想いが流れていくことはなく、愛や想いは人から人へ伝わり、決して過ぎ去ることはありません。それを感じるせいなのでしょうか、グラウンドゼロに行くたびに胸がいっぱいになってしまいます。人の想いはこんなに強いものなんだと改めて思い知らされると同時に、自分に何が出来るんだろうかと思った時、いつも私はただ祈るしかありません。 テロは結局、自分との戦いのような気がします。誰もが心の中に怒りや憎しみを持つことはあっても、ただそれとどう向かい合うかでその先の道は違ってきます。そこから誰かを傷つけてしまうか、自分が感じたような痛みを他の人に感じさせたく無いと思うか。ただ道はいつもひとつではなく、それを選ぶのはいつも自分。自分で選び進んでいけるものだということ。 「The human spirit is not measured by the size of the act, but by the size of the heart.」 大切なことはいつも目に見えない。だからすぐ分からなくなってしまう。けど必ずそこにあるんだということを、その言葉は思い出させてくれました。2年前の朝、あの日と同じようにとても澄み切った青空の下にあったその言葉は、今でも私の中にあります。
by wisdomnyp
| 2005-09-11 23:16
| NYで学ぶ
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